紀尾井清堂 / Kioi Seido

"用途未定"の一般社団法人倫理研究所の施設です。発注者は「機能はそれに合わせて後から考えますから、思ったように造って下さい」とのことだったそうです。難しい...。

それに対する建築家の回答はパンテオンのような空間をつくること。

外観は15m四方のコンクリートキューブを4本の柱で持ち上げ、それをガラスパネルで覆っています。内部空間に窓は少なく、外部とは対照的に木による仕上げと暖色系の照明によって、他では体験することの出来ない空間となっていますが、なんと言ってもトップライトからの光が印象的です。ローマのパンテオンは神殿とも言われていますが、ここも正に神殿的な要素もあるかと思います。

それにしてもこの建物、今後実際にどのように使われていくのでしょう?

 

< note建築探訪 >

建築の神様からの贈り物とは? 紀尾井清堂