ロンシャンの礼拝堂 / Chapelle Notre-Dame-du-Haut de Ronchamp

フランスの小さな街にある礼拝堂です。

サヴォア邸と同様あまりに有名なので、建築の解説は他のウェブサイトにお任せして、私は感想のみ簡単に記しておきます。

この建物を見たとき、壁よりも屋根に目がいきました。とても分厚いコンクリートが乗っかっているように見えたからです。かなりの”重さ”を感じたのですが、実際にはシェル構造のため壁の方が厚く、屋根は反っているだけで、意外に薄いんですね。

内部は装飾も控えめで、窓の所々に手作り感のある小さなステンドグラスが組み込まれているだけです。明かりも窓とドアなど開口部からの自然光のみで、陰翳礼讃の空間を思い起こさせます。

この建築はそれまでコルビュジエが提唱してきた建築とはあまりに異なるので、特に建築に詳しい方にはその解釈に戸惑うこともあるかもしれません。私は建築を学んだこともなく、特に当時は「近代建築の5原則って何?」という状況でしたので、素直にこの造形に感動していました。