エルプフィルハーモニー・ハンブルク / Elbphilharmonie
ハンブルク・エルベ川のハーフェンシティに2017年1月にオープンしたコンサートホールです。その他にホテルや高級アパートメントも入っています。
大幅なコスト増(7,700万€→7.89億€)と工期の延期(2010年→2016年)でも有名になってしまいました。何が原因か分かりませんが、いい加減にも程がありますよね。もっとも今やハンブルクでも屈指の人気スポットとなっているそうで、それだけの投資効果はあったのかもしれもせん。
この周辺は元々港湾地区で倉庫が多く、世界遺産になっているかつての倉庫街も近くにあります。このホールもそうした古い倉庫のファサードだけ活かして、ほぼ新築でケンチクしています。旧倉庫部分は駐車場やホテル・ホールのバックヤードとなっています。
1階からその旧倉庫を貫く長いエスカレーター(と短めのエスカレーター)で8階まで上がると、プラザと呼ばれる展望フロアに出ます。ハンブルクという街が港湾地区であることがよく分かる眺望です。コンサートホールへのエントランスもこのプラザにあります。
建築ツアーに参加すると、コンサートを観に行かずとも、ホールやそのロビーも見学出来ます。内装はスタッコやオークで仕上げられており、空間も高くて広いので、それだけでも莫大なコストがかかっていることが分かりました。残念ながらツアーでは撮影禁止だったので、写真はありません。参加者の皆さん、もちろん私もガッカリです。ちなみにガイドさんは設計者のH&deMよりも、永田音響設計・豊田氏を絶賛していました。
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