アルス司祭教会 / Pastoor van Arskerk
設 計:アルド・ファン・アイク / Aldo Van Eyck
19世紀のフランスの守護聖人 ジャン=マリー・ヴィアンネ、通称「アルスの司祭」に捧げられたカトリック系の教会です。
窓が無いコンクリートブロック仕上げの外観は一見簡素に見えますが、内部は天窓から自然光を巧みに取り入れた素晴らしい空間。思わず感嘆の声が出てしまいました。特に一般的な教会で身廊にあたるエリアには大小様々なイサム・ノグチのAKARIが吊るされ、この教会をより一層神聖な雰囲気にしていました。あえて梁がある場所に天窓を設けるということも興味深いです。
驚くことに設計者のアルド・ファン・アイクは教会の設計をしたことがないどころか信者でさえないそうです。そのためアドバイザーをお願いしたのはハンス・ファン・デル・ラーン。そう、あのファールス修道院を設計した建築家です。なんとなく納得。
ちなみに照明OFFで見学していたのですが、試しにONにもしてもらいました。私はOFFの方が断然好みですね。
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